■一生懸命の芸人・吉田簑助 ― その2 ―

2.再び吉田簑助のことを書くことになった

 なぜか ―― 。それは、私個人の理由に由来する。
 いま、「会」の総力特集として、人間国宝のインタビューを会報に連載している。ありがたいことに、これまでの全てのインタビュー取材に、録音係として参加させていただいた。そしてその間、心より心待ちに、私一番の楽しみとしていたのが、実は、吉田簑助師匠。
 ところが、ご存知のように、簑助師匠は、1998年11月2日(文楽11月公演2日目)の夜、楽屋で倒れ、急遽代役を立てて、それ以降は休演となった。その後、「足遣いでもよい、もう一度、人形を遣いたい」その一心で、病状回復後はひたすらリハビリに専念され、その甲斐あってか、翌1999年7月17日の『桂川連理柵』のお半で驚異的な復帰をされた。そしていまはもう、本調子に戻った観がある。
 しかし、まだお言葉のほうはご不自由されていると聞き、この分でいくと、当面、インタビュー取材は、残念ながらあきらめなければならない。だからと言って、このまま何もせずに待っていては、私の心に悔しさが育っていくばかりではないかと、ここに、小文を提し、併せもって、エールとなす次第。

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2007/10/22 Mon 13:40 | 文楽は遠くなりにけり | トラックバック:0 | コメント:0












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