大日本帝国陸海軍式カレー

日本のカレーライスで、忘れてならないのは、
旧日本帝国海軍が、毎週土曜日の昼食に食べたというカレー。
いまも、横須賀カレーとか海軍カレーとかがあるとかないとか。
さて、その海軍のカレーですが、「海軍割烹術参考書」(1908年)によれば、

<カレイライス
材料牛肉(鶏肉)人参、玉葱、馬鈴薯、鹽「カレイ粉」麥粉、米
初メ米ヲ洗イ置キ牛肉(鶏肉)玉葱、人参、馬鈴薯ヲ四角ニ恰モ賽ノ目ノ如ク細カク切リ別ニ「フライパン」ニ「ヘット」ヲ布キ麥粉ヲ入レ狐色クライニ煎リ「カレイ粉」ヲ入レ「スープ」ニテ薄トロヽノ如ク溶シ之レニ前ニ切リ置キシ肉野菜ヲ少シク煎リテ入レ(馬鈴薯ハ人参玉葱ノ殆ド煮エタルトキ入ル可シ)弱火ニ掛ケ煮込ミ置キ先ノ米ヲ「スープ」ニテ炊キ之レヲ皿ニ盛リ前ノ煮込ミシモノニ鹽ニテ味ヲ付ケ飯ニ掛ケテ供卓ス此時漬物類即チ「チャツネ」ヲ付ケテ出スモノトス>
と、あるそうです。(海軍主計兵調理術教科書も同様の内容ということですが)

ところで、カレーは海軍だけの専売特許ではなくて、陸軍においても、食されていましたとさ。実は、旧日本帝国陸軍のカレー(カレー汁)が、日本の一般家庭にカレーを普及させる原動力となったということなのです(あくまでも風聞ですが)。
実際、海軍では専門の調理師(主計兵)が作っていたそうですが、陸軍では、戦地戦時下においては、全兵士が、自らまかないをするというのが原則らしく(飯盒は軍装品のひとつだったように思います)、除隊後、家庭にその作り方をもって帰った(戦前はもちろん、終戦後、亜米利加式民主主義が導入されたとしても、その後も、長らく、男子厨房に立つ風習はなかったように思いますが)とのことらしいですが???

陸軍のカレー汁(カレー汁掛飯:太平洋戦争中は辛味入汁掛飯)はと言えば、「軍隊調理法」(初出1910年・1937年カレー汁)によりますれば、

<カレー汁
材料(一人分)
 牛肉、(豚肉、兎肉、羊肉、鳥肉、貝類)七十瓦
 馬鈴薯、一〇〇瓦
 人參、二〇瓦
 玉葱、八〇瓦
 小麥粉、一〇瓦
 カレー粉、一瓦
 食鹽、少々
 ラード、五瓦
準備
 イ 牛肉ハ細切リトナシ置ク。
 ロ 馬鈴薯ハ二糎角位ニ、人參ハ小口切リトナシ、
  玉葱ハ縱四ツ割リニ切リ置ク。
 ハ 「ラード」ヲ煮立テ小麥粉ヲ投ジテ攪拌シ、
  「カレー粉」ヲ入レテ油粉捏(カレールー)ヲ作リ置ク。
調理
 鍋ニ牛肉ト少量ノ「ラード」ト少量ノ玉葱ヲ入レテ空煎リシ、
約三五〇竓ノ水ヲ加ヘ、マヅ人參ヲ入レテ煮立テ、
馬鈴薯、玉葱ノ順デ入レ、食鹽ニテ調味シ、
最後ニ油粉捏ヲ煮汁デ溶キ延バシテ流シ込ミ、攪拌ス。
備考
 温カキ御飯ヲ皿ニ盛リテソノ上ヨリ掛クレバ「ライスカレー」トナル。>
とあります。


2007/05/27 Sun 12:52 | カレー:その他 | トラックバック:0 | コメント:1

一度江戸東京博物館にて、
日本最古のカレーが記載されている本で、
1874年発刊の西洋料理指南を見たことがあります。

そいつにはカエルが入っていました。
まぁ、鶏と味は似ていますが

2007年05月27日 Glutton URL 編集












管理者にだけ公開する

SEO対策:: 料理| レシピ| グルメ| 酒肴